前回の続きの離婚事由です。
離婚事由の②悪意の遺棄について
相談者様から、これは悪意の遺棄になるから離婚できるでしょ?
と言われた事がありますが実際には該当しない事が、ほとんどです。
例えば
交通事故に遭い、相手方が半身不随になった事を理由に離婚を申し出られた場合、悪意の遺棄かどうか
不慮の事故により、首から下が動かなくなった相手を見捨てることは悪意の遺棄かどうか
家にお金を全く入れなくて生活もできないことを余儀なくされている場合
どれも悪意の遺棄には当たりません。
では悪意の遺棄とは何か?
介護が必要な重度の身体的、精神的疾患の相手方に対して長期間放置し【客観的】に介助する者が居ないと亡くなってしまう事が容易に想像ついたにも関わらず放置した状態となります。
それほど悪意の遺棄とは認め難く、簡単な内容ではないです。
勿論、不貞行為同様、悪意の遺棄でも損害賠償請求(慰謝料請求)できます。